兄ちゃんが死んだあの日からずっと、アイツに復讐をするためだけに生きてきたんや。
憎くて憎くて仕方ないアイツを、正直何度も殺したいとも思った。
アイツは兄ちゃんを殺した張本人。
なのに今ものうのうと暮らしてるアイツが、あたしにはずっと許せんかった。
兄ちゃんが死んでいった時のアイツの顔は、今も忘れはせん。
アイツのあの時の顔は、死んでいく兄ちゃんを嘲笑うかのように笑っとったんやから。
……まるで兄ちゃんが死んでいくのを、見守るように。
だからあたしはそれが許せんかった。
あたしの目の前で兄ちゃんを殺したくせに今も生きとるコトが。