「……え??」

「わからんけどな。……じゃああたし帰るわ」

「え??もう行くんか??」

「今日は会えてよかったで。帰り事故に遭わんよう、気をつけて帰りや。……ほなまたな」



あたしは千円札をテーブルに置くと、そのままファミレスを出た。

その後を追うように走ってくるアイツ。



「妃菜!!待ってや!!」

「……バカやなぁ。なんで追いかけてきたんや」

「あたし……あたし妃菜が帰ってくるのずっと待ってるで!!」

「……しゃあないから、向こうに帰ったら真っ先にアンタに会いに行ったる。じゃあまたな」



あたしは手を振りながらそのまま帰った。