「……あたしは過去は振り返らない主義や。所詮過去は過去。蒸し返したトコロでなににもならんやろ」
「……そうやな。たしかにアンタの言うとおりや。でも過去があるからこそ前に進めるんやないんか??」
「……じゃあ聞くわ。過去は振り返ったトコロでなにになるんや」
「それは……あたしにもわからん」
「……わからへんのやったら簡単に口にせんといてや。あたしは上辺だけの言葉が大っ嫌いなんや」
「妃菜……ごめん」
「……謝らんでええよ。せやから今のは聞かんかったコトにしとくわ」
「でもそれは本気だよ!?あたしは妃菜と、もう一度やり直したいんや。もう一度、友達に戻りたいんや」