「そう。ならいいんだけどね」

「……用はそれだけか。ねぇなら出てけ」

「アンタ母親に向かってなんて口の利きかたするの。ママはアンタをそんなふうに育てたつもりはないわよ」

「……うぜぇ。出てけ」

「空哉!!」

「……チッ。出てけよ」



オレは母親を追い出すと、そのままベッドに横になった。

……ふとアイツのコトを思い出す。



♪〜♪〜♪

いきなり鳴り出すケータイ。



「もしもし」

「あっ、森橋くん??あたしだけど」

「ああ。どうした??」

「妃菜ちゃんから聞いたの。妃菜ちゃんがあのひとと再会したって」