「……兄ちゃんの命日の日、オレもアイツの墓に行った」

「っ!?」

「アイツに謝ったんだ。あの時は悪かったって」

「……今さら謝ったって遅いコトくらいわかるやろ。兄ちゃんはアンタらが殺したんや」

「だからだよ。アイツに悪いコトしたと思って謝ったんだ」

「……罪滅ぼしか」

「え??」

「……謝って許してもらおうなんて思うても、ムダやで。あたしはアンタらを許す気はないで」

「許してもらおうなんて思ってないよ。……ただ、アイツが死んだのはオレたちのせいだってわかってるから謝ろうと思って」

「……わかっとるんやったら、二度とあたしの前に現れんほうがよかったで」