「そんなコト言うなよ。せっかく親切に教えてあげるって言ってるんだからさ」

そう言ってニヤリと微笑む男。



「……結構や。アンタと関わる気はないで」

「そんなコト言うなよ。なっ??」

「……ほんとに消えへんと、アンタのその首吹っ飛ぶけどええんか」

「怖いなぁ。女の子がそんなコト言っちゃダメだよ」

「……アンタが失せへんなら、あたしが消えるからええわ」



そう言って歩き出す関西弁女。

その握られた拳が、アイツの怒りを表していた。



「ちょっと待てよ桐沢妹」

「……今度はなんや。話はそれだけなんやろ。なら帰るで」