「怖い怖い……とりあえず落ち着こうよ。ねっ??」
そう言われた関西弁女は、舌打ちをして掴んでいた胸倉を離した。
「なんか強くなったんじゃねぇの、桐沢妹」
「……だったらなんや」
「最近この辺りでヤンキーたちが騒いでるぜ。すげぇ強いヤンキー女がいるって。……それってお前のコトだろ??桐沢妃菜」
「……だったらなんや。アンタに関係あるんか、それ」
「やっぱりお前か。関西弁が特徴って聞いてピンときたよ。こっちに戻ってきたのか??」
「……勘違いせんといて。戻ってきたわけやないで。"転校"してきたんや」
「桐沢妃菜、ひとつ聞く。お前はなにが目的だ??」