関西弁女はそう言うと、またニヤリと笑った。

その笑いにちょっとだけビクッとした。



「ほんとにやるのか??」

「やるに決まっとるやろ。アイツにいっぺん仕返しせなアカンからな」

「……女ってこえーな」

「女をナメたらアカンで。……女は時に狂暴な狼になるんや」

「狼??」

「そうや。……あたしは怒り狂ったら狂暴な狼になるんやで」

「ウソつけ。お前が狼になったらオレ食われんだろ」

「安心せえや。アンタを食ったりはせんから」

「……お前はオレを食うつもりだったのか」

「そんなわけないやろ。アンタを食うたらあたしがおかしくなるわ」