「……そうか」

「あたしは何年かかったって構わんのや。……何年かかったってアイツを倒すのがあたしのが役目や」

「……桐沢」

「安心しいや。アンタには迷惑はかけへんから」

「迷惑じゃねぇよ。べつに」

「……そか」



でもその"アイツ"が出てくるのに、そう時間はかからなかった。

……そう、関西弁女はすべてを計算していたのだ。



「っ、いって……」

……ん??



「なにすんだよ……てめぇ!!」

「あたしに口答えするんやないで!!」

「ちっくしょう……!!」



バキッ!!

とどこかで鈍い音がする……。