「……これはここに代入すればいいだけや」

「こう??」

「……そうや」

「ありがとう」

「……べつにええで」

「お礼になんかおごるよ」

「……お礼なんていらんわ。べつにお礼されるコトなんてしてへんから」

「そう??わかった」

「……あたしトイレ行ってくるわ」

「あっ、うん」



トイレに立った関西弁女は、オレをチラッと見て教室から出て行った。

……なんだあの女。



「森橋!!」

「……んだよ」

「今妃菜ちゃん見た!!めっちゃ美人じゃん!!」

「またあの女の話かよ。オレの前であの女の話はすんな」