「そうか。なら少しほっといたほうがいい」

「……あたしは妃菜ちゃんのために、なにがしてあげられるのかな」

「知るかよそんなコト。……でもお前がアイツになにをしてやりたいかってコトを考えたら、きっと思いつくんじゃねぇか」

「妃菜ちゃんに……してあげたいコト??」

「ああ。なんかねぇのか??」

「うーん……あっ」

「あったか??」

「うん。……妃菜ちゃんは辛いモノが好きだから、辛いモノでも食べさせてあげようかな」

「いいんじゃねぇか。お前がそうしてやりてぇんだったら」

「……うん。でも1番はやっぱり、妃菜ちゃんのお兄さんのお墓に行きたいな」