「……妃菜ちゃんがいなくなったらあたし、どうすればいいのかな」
「どうしようもねぇだろうな。アイツがもし京都に帰るって決めたんなら、それを尊重してやるべきなんじゃねぇのか」
「……うん。わかってるけど」
「たしかにお前の気持ちもわからなくはねぇよ。でもアイツはアイツなりに一生懸命答えを探してんだ。……答えが見つかるまでは、遠くから見守ってやるのがアイツのためには1番いいんじゃねぇのか??」
「……答え、か」
「ああ。アイツの幼なじみなら、それをよくわかってんじゃねぇのか」
「……妃菜ちゃんの答えはまだ出てない。まだ一生懸命探してるよ。……自分のその答えを」