「失礼します…こちらお飲み物です…」

と、オレが声をかけると…

「はぁ?…頼んでないしっ!」

右の女が富田からまったく目を離さず、冷たい語尾上げでオレに言い放つ。

「…こちら、キッチンの富田からのサービスです」

オレの声に合わせ、富田が伝説の笑顔で会釈する…

「きゃぁぁ~~~!!!」

店の半分に届こうかという嬌声を上げて、女のたちのテンションは最高レベルに上がった。