「健人先輩、女遊びしてたって本当なんですか?」



「・・・本当。だけど、今はそんな気ない」



「え・・・?」



「もう他の女になんか興味ない。きっとこれからもミチルしか好きになれない。ずっとミチルを守っていたい」



「・・・」




気持ちが高ぶって涙が出てきた。



「健人先輩・・・」



「何?」



「キスしていいですか?」



健人先輩の顔が真っ赤になった。



「いいけど・・・」



初めて男の人を愛しい、と本気で思った。



初めてこんなに好きな人に出会えた。



初めて、キスしたいって思った。



放課後の3年生のフロアの片隅。



あたし達はゆっくりとキスをした。