「で?なんて呼んでくれるの?」



俺は顔を近づけた。

 

もう優しくなんてしない。紳士らしくしない。



「け、健人先輩・・・」



「よくできました」

 

単純に嬉しかった。



「じゃあ君の事はなんて呼べばいい?」



「・・・えっ・・・」

 

しばらく沈黙が続いた。



「ミチルでいいですよ・・・」

 

その、俺を見上げた顔が可愛くて。



「うわっ、反則・・・」

 

俺は顔をそむけた。かわいすぎでしょ。




「す、すいません」

 


なんで謝まんだよ。




「・・・謝んないでよ」