7時になり、駅前に向かった。 「翔太!」 白いコートを着たエリカは、笑顔で走ってきた。 「エリカ」 俺は小さな声でエリカの名前を呼ぶ。 「わっ!」 エリカがつまずいた。 「あぶねー」 俺は笑いながら、エリカの体勢を戻そうとした。 「ねぇ、どうして今日7時になったの?仕事?」 「・・・大事な話がある」 「・・・大事な話?」 エリカのキョトンとした顔と、高崎の顔が一瞬だけリンクした。