あたしはまた和室へ入り、遺影の前に座った。




「健人先輩。あたし、健人先輩と付き合う前、好きな人がいました」

 

ハァッと息を吐く。



「だけど告白されてあきらめました。


本当に健人先輩を好きになった。



先輩と過ごした日々は、毎日キラキラして。



すごく楽しかった。



愛してくれてるって、すごく実感した。



もっともっと愛してほしかった」




涙があふれて止まらない。



「あたし、健人先輩が大好きです。



先輩が思ってる何十倍も大好きです。



だけど、



他に好きな人ができました。



ズルイって思ってください。



健人先輩に戻ってきてほしいです。



頭、撫でてほしいです!


ミチルってもう1度呼んでほしい・・・」