「はい?」

低く薄気味悪いような
声だった。

「夏だけど?
先生に頼まれましたー」

おふざけのような
声の張れ・・・・


「上がれ」

そう言って
エントランスを開けてくれた。

「夏目家って何階だっけな・・・

あっ、8階か・・・」

それすら
忘れていた。

「サンキュー」

「はいはい」

「てか
一旦家かえってねーの?」