あたしは、美桜の言葉に半分耳を傾け、もう半分は小井出水君を待たせてしまっているという気持ちで一杯だった……。

肩で息をしながらも屋上の扉の前に立つと、一呼吸置いてから、あたしは、屋上へと入っていった……