紙を開くと、メモ帳にこう書いてあった。



『山口さんへ

 今日の放課後、部活終わった
 らプールの裏に来て下さい。
 待っています。』

・・・。


紙の一番下を見る。


『西澤剛志』




・・・・・・・・嘘・・・。

思わず、私の目に涙がにじんだ。

でも、こんな所で・・・!

私は涙をこらえ、やっとの思いで声を出した。

「すごぉ!!ちな、モテんねぇ。
んぢゃっ、先帰るわぁ。
ばぁいっ!!」


「奏音・・・?」


語尾がかすれてしまった。

だって・・・。