もうダメだ…。
男慣れなんてしてないうちが
こんなことをされようものなら
完全に頭がショートしてしまった。
「おーいっ?!蘭ちゃーん?」
心配になったのかうちの目の前で
上下に手を振っている葵君。
「ごめんな!送ってくから後ろ乗って。」
そう言いながら行く時と同じように
荷台をポンポンッとしている葵君。
もう、思考停止しているうちは
言われるがままに荷台に乗るしかなくて…。
その後の記憶はほとんど覚えていない。
葵君に家まで送ってもらって
ばいばいして…。
部屋に戻ったうちは
こんな気持ちで
明日の体育祭に挑めるのだろうか…?
そんな気持ちでベットに横になった。
そして、やがて睡魔に負けて
そのまま寝てしまったのだった。