「ヒギャァーーーーーッ!!!」


はい。只今、荷台の上にて葵君にしっかりしがみついて

坂をすんごいスピードで降りております。


それはそれは、もうジェットコースター並の速さで…。



「いやぁーっ!葵君とーめーてーっ!」


怖い怖い怖い怖い!!

そう思いながら葵君に訴える。



が、

「なに言ってんねん!楽しいやないか~!よっしゃぁ!つかまっててなぁ~」


そう言うと
もっとスピードを上げだした葵君。



「次カーブ来るでー!」


「えっ?…ってギャーッ!」



その後もどんどん加速して行き

やっとその坂が終わった頃には



「%○*¥×//☆:!!!」


怖すぎて泣いてしまったうち。
情けないとは思うけど、
本当に怖かったんだから~!


「あわわっ!ごめんっっ!蘭ちゃん泣かんといてよ~!」


慌てた顔の葵君。
横でどーしよどーしよと言っている。


…とその時。
急に葵君の動きが止まったかと思うと

ぎこちない動きで



ーーーぎゅっ


うちを抱きしめた。