全ての授業が終わり、放課後になった。
いつものように、葵君と二人で
部室で仕事をこなす。
今は体育祭の準備が忙しいからね。
「そういえば、蘭ちゃんなに係に
なった?」
うぐっ…。
思い出したくない話題~!!
「あのですね~…実行委員なっちゃった。」
「はぁ~?!広報部はしなくていいんじゃなかったっけ?」
「そうだけど、あみだで決まっちゃったの。」
「そっか。男子は誰?」
「ん~?男子は秀だよ。」
もくもくと準備をしながら言う。
「秀ってこの前の血だらけの人か。」
「そうそう。葵君はなに係?」
「俺は応援や!蘭ちゃんがマネしてくれると思ってなったのになぁ。」
そう言いながら、しょぼーんとする葵君。
「そりゃ残念。でも、うちの親友がマネだよ。絵美っていう人。」
「そうなんや。なら、まだいい方やな!」
表情がパッと明るくなる葵君。
「まぁ、男子が秀先輩ってのが腑に落ちないんやけどな~。」
そう言いながら、う~んっ!と背伸びをしている葵君。