はずだった。


作業に取り掛かったはずだったのだが…。



バッ!

「…はぁはぁ、はぁっ。」


寝てた。



そして、また汗だくの状態のうち。


その横には心配そうな顔をした葵君。



「…おい。蘭ちゃん大丈夫かっ?!」


「大丈夫かって…別にいたって普通ですが…?」


「いや…でも、うなされてたで?すっごい、汗かいてるし。」



…うなされてた?

なんで?なにも、うなされるようなことなかったけど…。


「やっぱ、なにかあるんやな?蘭ちゃんほんと覚えてへんの?」


「うん…。覚えてない。」



嘘。

今の夢は今までと違っていた。


うちの、自分の声で


嫌だーーっ!!っていう声が聞こえたのだ。