葵君と秀の初顔合わせも終わり
だいぶ、いろいろと落ち着いてきたこのごろ。
「…………。」
「…ちゃん!蘭ちゃんってば!」
「なに叫んでんの葵君。」
急に人の名前叫び出さないでよと言いながら
うらめしそうな目を向けてやる。
「蘭ちゃんが何回呼んでもシカトするからやろ?!」
「え~?うち、シカトとかしてないじゃん。」
呼ばれた覚えすらないし。
「蘭ちゃん頭打った?蘭ちゃん最近おかしいよ~。よくぼーっとしてる。」
「そうかな?」
「うん。なにか悩んでる感じ。」
えっ?!うち、なにも悩み無いんだけど…。
悩むことと言ったら
葵君がイケメン様々過ぎることと
葵君のファンからの冷たい視線だけだ。
…まぁ、葵君のファンは
全員二年か一年だから大丈夫なんだけど。