ドロリとした赤い液体が流れている足。

…が、動き出した。



「「ひぃっ!」」

もう、恥じらいなんて感情捨てて

葵君に抱きつく。


すると



「痛ってぇ…。」



ユニフォーム姿の爽やかな人が

ムクって起き上がった。




「…なにやってんの秀?」


呆れとも驚きともなんとも言えない顔で
うちは言った。


「なにって…。いや、別に蘭とこの男のことが気になって覗いてたわけじゃないんだぞ?」


「「覗いてたんだね。」」


またまた、うちたちの声はハモった。