「「えっ…。なぜにサッカーボール?」」 目配せをさせていた うちたちの口から発せられた言葉は 見事にハモってしまった。 「なになになになに?なにが起こったの?」 「いやぁ、俺も知りたいんやけどな。それ。」 「うん、わかってる。」 なんて抜けた会話なのでしょう。 すごい物音とともに 転がったサッカーボールのことを まるで日常の一コマのように 話す葵君は、やっぱり 少し天然なのだろう。