「まったく。ほんとに困るわぁ、こういうの。」


「あんた以上にこっちが困るんだけどね。」



でも、葵君みたいな経験 うちはしたことないから

本人の立場になったら、さぞかし困るものだろう。


「横でキャーキャーうるさいっちゅうの!耳が痛いわ。」


そう言いながら 葵君は、耳を塞ぐ仕草をする。



「そうだよね。確かに…あんなキンキン声を耳元で出されると

殺意が芽生えるよね。」


「蘭ちゃん。そんな怖いこと笑顔を添えて言わんといて!」




だってだってだって!

うるさいったらありゃしないんだもん!!