そして、廊下の突き当たりまでダッシュしたとき

葵君が急に止まって驚愕の一言を口にした。




「ん~、しゃあないなぁ。じゃあ、ちゅーしてくれたら教えてやるで。」






……あれ、空耳だろうか?

うちの前にいるイケメン様は今何と言った??



「だから、ちゅーしてくれたら教えたる言ってんの!」



やれやれ、ちゅーというものも知らんのか。と言いながら手を腰に置く葵君。





そのころ、うちの頭の中は…



「中…注…駐…ちゅー?

ちゅ、ちゅーって…その、あれ…き、キッスのことだよね?」



混乱しまっくっていた。





「そうそう、なんや。知ってるやん?その通り!甘い甘いキッスのことやっ!」