本日の授業がすべて終わり、いよいよ部活の時間。
ルンルンの足取りで、うちは広報部部室へと向かったのだった。


「失礼しま~す…。」



一応挨拶をし、コンテナの中へ進むと
久しぶりに来た部室が懐かしく感じた。



そして、眠ってもらっていた一眼レフを取り出す。
…やっぱり、いつ見てもいいなぁ~…。と惚れ惚れしながらカメラを見つめたあと、校長先生に感謝だなぁと
改めて思った。



「おっ、蘭ちゃん早いなぁ」


ひょこっと顔を出した葵君。
そして、その声に高鳴る単純なうちの心臓。
その結果
葵君の顔を直視できないという、なんともらしからぬ事になっている。

直視できずに俯いていると
そんなうちを不思議に思ったのか



「…お~い?蘭ちゃん??」




そう言ってうちの顔を覗き込んできた。だからー…そんなことしちゃダメだってば。

心臓ヤバイじゃん。
顔余計見れなくなるじゃん。



「あっれぇ?蘭ちゃん…顔赤いで?」

照れるじゃん…。


うちの赤くなった顔を見て、ニヤッと笑った葵君。
そんな葵君を見ても、かっこいいと思ううちは、相当葵君にはまっている。