窓からサンサンと太陽の光が差し込み
授業を行うこの教室もだいぶ蒸し暑くなってきた7月。
下敷きでパタパタと自分の方に風を送る。
…実際、流れてくるのは生ぬるい空気だけなのだが…。
汗の大粒をを額に浮かべ、授業を受ける中、最近うちの頭の中にあること。
それは
___________葵君。
体育祭で自分の気持ちを自覚してからというもの、頭の中は隅から隅まで
葵君で占領されている。
買い物に行っても
(これ葵君に似合いそう…!)
(このキャラ、葵君みたい…)
一日、頭の中に葵君が出てこないことはないだろう。
ひょっとすると、一分に一回くらいのペースで葵君が頭の中に出できているかもしれない。
うちは、授業中に黒板の板書なんかそっちのけで葵君のことを考えていた。