目の前には、家の近所の景色。



……本当に出歩いていたらしい。

眼鏡を外しても、
周りの景色は変わらなかった。



一体どういう仕組みなんだろうか。

そう思いながらも帰路を歩いていると、
またしても広瀬と出くわした。


「あ、今帰ってきたとこ?」

「おう、ご馳走なってきたよ」


ふーん、と俺をニヤニヤと見、
そして尋ねられた。


「デザート出た?」

「え?ああ、食べさしてくれたけど」

それがなんなんだろう?
やっぱり何か訳でもあるのか?


「そっか……じゃ、またな」

俺の答えを聞くと、
広瀬は苦笑して去って行った。



……とりあえず、幻覚じゃない事が解った


それなら一体、
このゲームはどういう物なんだ?