壁にもたれ掛かる力も無く、そのまま床へ座り込んだ。 何も考えたくないのに、頭の中は嫌なことを駆け巡って、全身の力を奪っていった。 カタンッ 床に何かが当たる音がし、床の方に視線を送った。そこには私がポケットに入れたはずのカッターが、ポケットから半分だけ出て床に当たっていた。 「あ・・・。」