「やめてくれないんだね。」

 力無く言った言葉を姫佳は鼻で笑った。


「素敵なあだ名でしよ?ふふっ。もう近寄らないで。」

「今までにも・・・。」

「何?」

「今までにも、私と居た時にも、こんなことしてたの?」

 そう言ったあと、少し沈黙が走った。そして姫佳は立ち上がり、机を挟んで、私と向かい合った。