「朱莉ちゃんもう帰るんだよね?」 優奈先輩の質問に無言で頷いた。 「誰か迎えに来るの?」 「母が来てくれるみたいです。」 「そっか。じゃあ一緒に保健室行こう。」 私の鞄や優奈先輩の荷物を、元基先輩に渡して、優奈先輩は私の手を握った。 「ねっ?」 優しく笑いかけてくれる優奈先輩に、私は涙を流した。