今日は教科書以外、何も入れてなかったはず……

 思い当たる節がなく、考えていると、優奈先輩が私の鞄を持った。

「本当だ。これかなり重たいよ?」

 気になって、鞄を優奈先輩から受け取り、開けた。

「えっ」
「はっ」
「……」

 思わず言葉を失った。

 鞄には電動のえんぴつ削り機が入っていた。