「あれ?さっき保健室にいた子じゃん?」

 そんな声がし、振り返った。

「本当だ。朱莉ちゃんだよね?」

 そこには、元基先輩と優奈先輩が立っていた。

「どうしたの?体調もう大丈夫?」

 優奈先輩は、心配そうな顔で私を覗き込む。

「ちょっとひどくって……帰ることになって、今荷物を取りに来たんです。」