「痛くない?絆創膏貼る?」

「いえ、大丈夫です。」

 絆創膏は目立つから、なるべくつけたくなかった。

「そう。教室に荷物取りに行ける?」

「あっ、はい。」

 咄嗟に出てしまった言葉。言った瞬間、「しまった」と思ったがもう遅い。

「じゃあ今から行ってくる?」

「……はい。」

 胃が痛む。