「大体やることが幼稚なのよ。バッカみたい。」

 前を歩く柚木さんの表情はわからなかったけど、彼女は怒ったような口調だった。

「柚木さん・・・。」

「あなたも言い返すなり、先生に言うなりすればいいのに。」

「・・・うん。」

 力無く答えた。

「私あなたみたいにうじうじしてる人も嫌い。群れてる人間も嫌い。飯島姫佳を中心に。」

 彼女ははっきりと言いきった。