「西野さんを保健室に連れてってくれない?西野さん、頬も見て貰いなさい。」

「・・・はい。」

 委員長は私に近寄り、行こうと言って教室を出たため、すぐさま後を追った。

 教室を出る時、誰の顔も見れなかった。笑われているような気がしたから。


「あなたも災難ね。」

 後ろをついて歩く私に、柚木さんは振り返らずに言った。

「めんどくさい女に目をつけられて。」