そう、どんなに願っても、目を覚ますと結局明日は来ていた。いつも通りの日。

「おはよう」

 部屋からゆっくりと出て、リビングへと顔を出した。

「よく眠れた?晩御飯も食べずに寝るなんて、よっぽど眠たかったのね」

 お母さんはご飯をしながら、クスクスと笑っていた。

「だから言ったでしょ?勉強のしすぎなの」

「はいはい、そういうことにしといてあげる。早くご飯食べて、ちゃんと学校行きなさい」

「・・・うん」

 学校。その言葉を聞いただけで、私はどんよりした気持ちになる。