そう、どんなに願っても、目を覚ますと結局明日は来ていた。いつも通りの日。
「おはよう」
部屋からゆっくりと出て、リビングへと顔を出した。
「よく眠れた?晩御飯も食べずに寝るなんて、よっぽど眠たかったのね」
お母さんはご飯をしながら、クスクスと笑っていた。
「だから言ったでしょ?勉強のしすぎなの」
「はいはい、そういうことにしといてあげる。早くご飯食べて、ちゃんと学校行きなさい」
「・・・うん」
学校。その言葉を聞いただけで、私はどんよりした気持ちになる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…