結局この後、先生と話し合いをして早退することになり、家へと帰宅した。
「朱莉大丈夫なの?最近体調変じゃない?」
家に着くなり、お母さんが心配して声を荒げてきた。
「んー?なんか勉強するのが疲れちゃったみたい」
「もうっ、何言ってんのよ。ろくに勉強なんてしてないじゃない」
「してるよー。夜中にしてるから、寝不足が祟ったんだって」
「どうだか。なんにせよ、寝不足なら今日は寝なさい。続くようなら病院に行って精密検査受けるのよ。いい?」
「はーい」
こうやって、いつも通りの私を演じれるのはいつまでなんだろう。
なんでも話せる友達のような親子だったら、こんなふうに悩むことはなかったんだろうか。