「もうヤダッ」
何度も何度も涙が頬を伝っていった。苦しい。
そして急に、歩と久美の声がしたような気がした。
「・・・っ」
幻聴。フラッシュバックのように、聞きたくない声が聞こえる。
胃液が上がってくるように気持ちが悪い。
同じベッド横になっているから余計そんな風に思ってしまうのかもしれない。
頭から布団をかぶり、涙が止まるのをじっと待った。
ポケットに入れていた携帯を取りだし、着信等ないか見た。こんな時でも携帯が気になるなんて・・・。
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