「やっぱりどこか悪いんじゃないの?」
「・・・いえ」
先生と目を合わせられなかった。いじめられているから教室に行きたくないなんて言えない。言いたくない。だってそんなことしても、きっと解決されることはないだろうから。
「一旦休むといいわ。昼になっても治らないようなら帰りなさい」
そう言って先生はベットの準備をしに、ベットの方へと向かった。
「じゃ、私たちはお邪魔になるからどっか行こう」
優奈先輩がそう言うと、早百合先輩はこくんと頷いた。
「おい、こら、馬鹿共。起きろーっ」
大きな声で達也先輩の耳元で早百合先輩は叫んだ。
その瞬間、達也先輩は長椅子から転がり落ちるように飛び起きた。