今こうして、授業に出ていないことに罪悪感がある。でも動けなかった。教室に戻る勇気がなかった。なんて言い訳していいのかも、どんな顔をして入ればいいのかもわからなかった。

 くだらない理由で始まったこのいじめに、終わりなんてあるの?

 お母さん、助けて・・・。

 泣いてすがりついて助けを求めたい。でも、そんなこと出来ない。お母さんになんて言っていいのかわからない。心配かけたくない。

「・・・はぁ」

 死ねたら、楽になれる?

 どうすれば楽になれる?

 そう思いながら、ポケットに入っているカッターを取り出そうとした。その時、カサッと手に何かが触れた。