もう行けなかった。学校の意味も、友達の意味も、先生の意味も分からない私には、ここに存在する意味すらも分からなかった。

 私ってこんなに脆かったんだ・・・。こんな短期間で、こんなにも追い詰められるなんて思ってもみなかった。

「もう・・・、頑張れないよ」

 頭を抱え込みうなだれた。もう頑張りたくない。何も考えたくない。

 でも学校に行かないなんて、お母さんになんて言われるか・・・。そして、悲しまれる。自分の子供がいじめられてるなんて分かったら、きっと私でも悲しむ。

 学校に行きたくない。でも悲しませたくない。もうどうしていいか分からない・・・。