考えたら考えるだけ、ぐるぐると目が回るほど気分が悪くなった。涙を必死に止め、授業に専念するも、何も頭に入らなかった。脳内は姫佳一色だった。
気がつくと授業が終わる1分前。時計を睨みつけるようにひたすら見続けた。あと10秒。・・・5、4、3、2、1
キーンコーンカーンコーン
授業が終わった。授業終了の挨拶をし終えた瞬間、先生の近くまで行き、教室を出ようとした時一緒に出る勢いで教室を抜け出した。
「ふぅ」
一安心したのも束の間、素早く歩いてトイレに向かった。どこに居たって学校に居る限り休まることはない。トイレに入り扉を閉めようとした瞬間、誰かの手によって遮られた。
「待ちなよ」