先生がなんであんな話しをしたのか、わからない。

 でも、先輩たちが何かのきっかけで今のようになったんだ、と感じた。

 私にはならないようにっていう警告なのか、あの人たちは、悪い人じゃないよって言いたいのか、私はいろいろ考えていた。

 その時ふっと思い出した。

 「姫佳、まだ怒ってるかな」

 今日の出来事を思い出すと、頭が痛くなった。

 目を閉じ寝ようとする。でも姫佳の言葉が、頭をぐるぐると駆け巡る。

「うっ」

 視界が涙で歪む。今なら誰も居ない。

 私は小さく泣いた。

 謝ろう。理由は分からないけど、何か怒るようなことをしたのかもしれないから。

 そんなことを考えていると、自然と睡魔に誘われた。