「そう。最近夜更かししてるんじゃないの?」


「そうかも。今日は早く寝る」

「それがいいわ」

 そう言いながら、私の頭を撫でるお母さんの手はとても優しかった。

「薬貰ってお金払ってくるから、先に車に乗ってなさい」

「はーい」

 そう言って車の鍵を貰い、病院を出て車に乗り込んだ。

 かばんの底に入れていた携帯を思い出し取り出した。