「じゃあ先生ありがとうございました。朱莉?帰るわよ。」

「うん。」

 優奈先輩からメモ用紙を受け取り、ポケットにしまった。

「担任の先生にもよろしくお伝えください。」

「はい、わかりました。」

「朱莉ちゃん、またね。」

「はい。」

 扉を閉め、靴箱へと向かった。

「何かあったの?朱莉が体調崩すなんて珍しいじゃない。」

「うーん、昨日から変なんだよね。」

 何て答えればいいか分からなかった。